太鼓神輿 

 
この太鼓みこしは、当神社の秋祭り(毎年10月15日)に引き出され、江坂連合自治会の「江坂祭保存会」の皆さんによって昼間は子供みこしとともに町内の巡行が行われ、夜は境内での練り回しが行われます。平成21年2月に吹田市の地域有形文化財、地域無形民俗文化財として登録されました。

 昼間の町内巡行は、太鼓みこしを台車に載せ、太鼓を打ち鳴らして引き廻します。夜は、神社の境内において太鼓みこしを担ぎ上げて練り廻しが行われます。太鼓は、4人の子どもたちによって、威勢よく打ち鳴らされ、途切れることがありません。

 太鼓神輿  太鼓神輿
 太鼓神輿  太鼓神輿
太鼓神輿   太鼓神輿
 太鼓神輿  太鼓神輿

昔は、町内の巡行の際も担ぎ上げていました(下の写真。昭和44年頃か)。

 太鼓神輿  太鼓神輿

 史料保存館の「説明書」による(原文縦書)

 この太鼓神輿は、墨書から嘉永六年(1853年)に製作されたことが知られます。製作にあたった大工は不明ですが、彫刻は神境町や西奥町の地車(だんじり)を手がけた大坂の彫師小松一門の手によるものです。小松一門とこれらに近い大工によって製作されたものでしょう。
 太鼓神輿の脚部には、雲蟇股(くもかえるまた)、牡丹(ぼたん)に唐獅子(からじし)の彫刻を、高欄(こうらん)には中国の物語を題材とした彫刻をはめ込み、縁框(えんかまち)に数多くの馬が活々とした姿で彫り込まれています。各所に飾金具を打ち全体を装飾性豊かに、しかも丁寧に仕上げていることが特徴です。この太鼓神輿から、製作当時の姿と工芸技術の高さをうかがうことができます。
     平成六年十月
                                                     吹田市教育委員会
                                                     素盞嗚尊神社
                                                     江坂連合自治会

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