令和2年1月参拝記念

1.短冊画と今月のごあいさつo
 毎月1日の午前中、拝殿前に置いています。、その月の参拝記念としてご自由にお持ち帰りください。
 先着50名様。 数に限りがありますので終了の際はご了承ください。描き手は当神社禰宜(多田利子)です。
 なお、令和2年2月からの絵は「海幸彦 山幸彦」です。
  「今月のごあいさつ」の部分は宮司(多田勝利)の拙文です。

   
今月のごあいさつ
  
  令和2年
月(睦月)
  
 新年明けましておめでとうございます。令和の御代(みよ)の初めてのお正月、皆様にはお健やかにお迎えのことと存じます。今年も氏神様のお陰を頂かれて、幸せ多い年でありますように願っています。    

       素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
  

 童謡・唱歌シリーズ

            詞 千家(せんげ)(たか)(とみ)
            曲 上眞(うえ さね)(みち)

       一月一日
  年の初めの例(ためし)とて

   終わりなき世のめでたさを

   松竹(まつたけ)たてて門(かど)ごとに

   祝(いお)う今日こそ楽しけれ

  二、初日(はつひ)の光 差しいでて

   四方(よも)に輝く 今朝の空

   君がみかげを たぐえつつ  

   仰ぎみるこそ 尊(とうと)けれ


 ・ 「終わりなき世」 :
 (神代から始まってこれから先も)果なく続く素晴らしい我が国

 ・  「たぐえつつ」: (今朝の空を)天皇陛下のお姿になぞらえて(仰ぎ見る)」

 

      明治天皇御製

 目に見えぬ 神にむかひてはぢざるは

     人の心の まことなりけり

神様のお姿は私たちの目で見ることはできません。お声も聞くことはできません。そのような神様の心に叶うためにはどうすればよいのでしょうか。

それには日頃の生活のなかで、常に浄・明・正・直の心を大事にすることです。「浄」は「清らかな心」、「明」は「明るい心」、「正」は「正しい心」、「直」は「素直な心」のことです。

これらの心を大事にする心が「まごころ(誠の心)」です。「まごころ」を尽くすことこそ神様の御心に叶う道です。


令和2年2月参拝記念

   
今月のごあいさつ
    令和2年1月(如月)
 木枯らしがピューピューと吹き、粉雪が横飛びに舞うような冬らしい天気はどこへやら、草木の芽生えが始まりそうな暖かい陽気が続きます。真夏に迎える五輪のことが気に掛かります。
 
素盞嗚尊神社(江坂神社)    宮司 多田勝利
  

 童謡・唱歌シリーズ
     
       た き び    

           (詞) 巽 聖歌  (曲) 渡辺 茂   
一、 かきねの かきねの まがりかど
     たきびだ たきびだ おちばたき
     「あたろか」「あたろうよ」
     きたかぜぴいぷう ふいている

 二、 さざんか さざんか さいたみち
   
たきびだ たきびだ おちばたき
     「あたろか」「あたろうよ」
     しもやけおててが もうかゆい

 三、 こがらし こがらし さむいみち
     たきびだ たきびだ おちばたき
     「あたろか」「あたろうよ」
   そうだんしながら あるいてく

            (昭和十六年)         

 

      明治天皇御製

  おもひ入る 道は千すぢにかはれども
  
   まことのほかに ふむ道はなし




 ・千すぢ…千筋のことで、多くの枝に分かれしているさま。

  人が進んで行く道は、たくさんの枝分かれがあってどの道を進むか迷うのが世の常です。しかし、迷ったときは
「誠の道」のほかに選ぶ道はありません。


令和2年3月参拝記念

    今月のごあいさつ
    令和2年3月(弥生)

収まる気配のない新型コロナウィルスのことが気掛かりな春です。災害と思って心を合わせ、耐え忍ぶほかありません。

 素盞嗚尊神社(江坂神社)
          宮司 多田勝利
  

  童謡・唱歌シリーズ

        どこかで春が 

詞 百田宗治  曲 草川 信 (大正十四)

一、どこかで春が 生まれてる

  どこかで水が ながれ出す

二、どこかで雲雀(ひばり)が 啼いている

  どこかで芽の出る 音がする

三、山の三月 東風(こち)吹いて

  どこかで春が 生まれてる

      

   東風(こち)……春に東から吹く風

 

      明治天皇御製

 とこしへに 国まもります 天地の

    神のまつりを おろそかにすな
 


とこしへ(とこしえ) …… いつまでも変わらないこと

  
 天つ神、国つ神は、昔も今も変わることなくこの国を守っていてくれます。
このように有り難い神様のまつりごとを、おろそかにして良いわけはありません。


令和2年4月参拝記念

    今月のごあいさつ
    令和2年4月(卯月)
新型コロナウイルスの感染の広がりが気掛かりなことです。自然災害と同様に疫病(はやりやまい)も昔から人々を苦しめてきました。国民心を合わせて打ち勝って、晴れてオリンピックを開催したいものです。

 素盞嗚尊神社(江坂神社)
       宮司 多田勝利
  
          童謡・唱歌シリーズ

              (詞)加藤省吾 (曲)海沼 実

  みかんの花咲く丘

一、みかんの花が咲いている 

   思い出の道 丘の道

 はるかに見える 青い海

   お船が遠く かすんでる

二、黒い煙を はきながら

    お船はどこへ 行くのでしょう

    波にゆられて 島のかげ

    汽笛がぼうと 鳴りました

三、いつか来た丘 母さんと

    一緒にながめた あの島よ

    今日も一人で 見ていると

    やさしい母さん 思われる

                 (昭和二十一年)

          明治天皇御製

あつむれば 国の力となりにけり

  こころごころの 民のいとなみ

   「あつむれば」…集めたならば

国民ひとりひとりの真心こめたひとつひとつの仕事の集りが、めぐりめぐって国を富ませ、国の力となるのです。