平成31年(令和元年)1月参拝記念

1.短冊画と今月のごあいさつo
 毎月1日の午前中、拝殿前に置いています。、その月の参拝記念としてご自由にお持ち帰りください。
 先着50名様。 数に限りがありますので終了の際はご了承ください。描き手は当神社禰宜(多田利子)です。
 なお、平成31年2月からの絵は「人生儀礼シリーズ」です。
  「今月のごあいさつ」の部分は宮司(多田勝利)の拙文です。

   
今月のごあいさつ
  
  平成31年1月(睦月)
  
 新年明けましておめでとうございます。ことしも氏神様のお陰をいただかれて、家族が幸せに、地域の皆が仲良く暮らせるように願っています。寒さに負けず頑張りましょう。
       素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
  

 童謡シリーズ

            詞 千家(せんげ)(たか)(とみ)
            曲 上眞(うえ さね)(みち)

       一月一日
  一、年の初めの例(ためし)とて

   終わりなき世のめでたさを

   松竹(まつたけ)たてて門(かど)ごとに

   祝(いお)う今日こそ楽しけれ

 二、初日(はつひ)の光 差しいでて
   四方(よも)に輝く 今朝の空
   君がみかげを たぐえつつ  ※
   仰ぎみるこそ 尊(とうと)けれ

 
※「(今朝の空を)天皇陛下のお姿になぞらえて(仰ぎ見る)」

         御代替(みよがわり)

平成三十一年四月三十日をもって、天皇陛下が皇太子殿下に天皇の御位をお譲りにならこと(譲位されること)になります。天皇陛下のもとで平成の世を過ごしてきた私共は、新しい天皇陛下の下で、新しい世を迎えることになります。「御代替」をマスコミでは「おだいがわり」と呼んでいるようですが、天皇陛下のご譲位と新天皇陛下のご即位によって世が替ることから、神社界では「みよがわり」と呼ぶことにしています。
 この「今月のごあいさつ」では、当分の間御代替に関する儀式などについて紹介してまいります。

            御日程

一、譲位 平成三十一年四月三十日
 天皇陛下が譲位を国民に広く宣言されます。

二、践祚の式   同五月一日
 新天皇陛下が御位につかれ、「三種の神器」などを承継します。この 日に改元されます。

三、即位礼   同十月二十二日
 即位を天照大御神に奉告され国の内外に即位を宣言されます。

四、大嘗祭(だいじょうさい) 十一月十四日・十五日 
 陛下一代に一度の重儀とされ、ご先祖である天照大御神にその年の新穀をお供えし、神々に感謝を捧げられます。

平成31年(令和元年)2月参拝記念

   
今月のごあいさつ
  
  平成31年2月(如月)
  
 つい先日新年を迎えたばかりのように思われるのに、早くもひと月が済んでしまって、ことしも一直線に走り出した感じです。皆さまはいかがでしょうか。
       素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
             唱歌シリーズ

 椰子(やし)の実  詞 島崎藤村 曲 大中寅二

一 名も知らぬ遠き島より 
   流れ寄る椰子(やし)の実一つ 
   故郷(ふるさと)の岸を離れて
  汝(なれ)はそも波に幾月
 …お前は一体どんなに長く                    漂っているのだ
二  もとの木は生(お)いや茂れる
    枝はなお影をやなせる
    われもまた渚(なぎさ)を枕…わたしも同じように浜辺に寝泊
   
独り身の浮き寝の旅ぞ    まりする孤独な旅をしている

三 実をとりて胸に当(あ)つれば…その実を拾って胸に当てれば
   あらたなり流離(りゅうり)のうれい
   海の日の沈むを見れば
   たぎり落つ異郷の涙

   思いやる八重の汐々(しおじお)
   いずれの日にか国に帰らん

   御代替りの儀式 (退位礼正殿の儀)

今年四月三十日をもって、天皇陛下が皇太子殿下に天皇の御位をお譲りになられます。これを「譲位」といいます。天皇陛下がご生前に譲位されることは、文化十四(一八一七年)の光格(こうかく)天皇以来、約二百年ぶりということです。
 
 儀式としては、四月三十日に「退位礼正殿の儀」が宮中で執り行われます。これは、天皇陛下が御退位前に最後に国民代表に会われる儀式であり、皇位を新帝に譲られることを広く国民に明らかにされます。そして翌日(五月一日)に新帝が御位にお即(つ)きになります。


平成31年(令和元年)3月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    平成31年3月(如月)
  
 夜明けの広がりが日一日と力強さを見せ、ひところの明けの明星の輝きが気押されそうです。境内の片隅の雑草たちも芽を出し始め、春の訪れを実感します。
       素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
             唱歌シリーズ

 春の唄    作詞 野口雨情  作曲 草川 信

                    (大正十一年)

一 桜の花の 咲く頃は 
  
うらら うららと 日はうらら
   ガラスの窓さえ みなうらら
   学校の庭さえ みなうらら

二 河原でひばりの 鳴く頃は
   うらら うららと 日はうらら
  
()牛舎(ちや)の牛さえ みなうらら
   鶏舎(とりや)(とり)さえ みなうらら

三 畑に菜種(なたね)の咲く頃は 
   うらら うららと 日はうらら
   (なぎさ)の砂さえ みなうらら
   どなたの顔さえ みなうらら

   御代替りの儀式(践祚(せんそ)式)

一 剣璽(けんじ)等承継の儀 

 天皇陛下が御位につかれることを「践祚」といいます。皇位につかれた陛下は「三種の神器」、天皇陛下の印である「御璽(ぎょじ)」及び日本国の印である「国璽(こくじ)」を承継されます。「三種の神器」のうちの伊勢の神宮に奉斎された御鏡の御分霊が宮中の賢所にお祀りされています。御剣(ぎょけん)と曲玉(まがたま)のご分身が陛下の御側に奉安されています。

二 賢所の儀・皇霊殿神殿に報告の儀
 「剣璽」が承継されると、宮中三殿では新帝が御位につかれた旨を天照大御神(賢所)、歴代天皇(皇霊殿)、天神地祇(神殿)に奉告されます。
 三 即位後朝見の儀
 その後、陛下は内閣総理大臣ほか三権の長、地方自治体の代表などに皇位につかれた旨を宣言されます。

平成31年(令和元年)4月参拝記念

   

今月のごあいさつ
  
    平成31年4月(如月)
  
 平成の御代も残すところ後ひと月となりました。穏やかに、静かに新しい世の到来を迎えることができればと願います。
   素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
        童謡・唱歌シリーズ

       青葉の笛 
  (詞)大和田建樹  (曲)田村虎蔵

一、一の谷の いくさ破れ

討たれし平家の 公達(きんだち)あわれ

あかつき寒き 須磨の嵐に

聞こえしはこれか 青葉の笛

二、       更(ふ)くる夜半(よわ)に門(かど)を敲(たた)き

わが師に託せし 言(こと)の葉 哀れ

今わの際まで 持ちし箙(えびら)に

残れるは「花や今宵(こよい)」の歌

一番 一の谷の戦いで源氏の武者熊谷直実に討たれた
平敦盛(あつもり)が腰に差していた笛。戦さ場の夜半の
ひとときに笛を奏でる平家の若者をやむなく討った板東
武者、直実はこのあと出家したと伝えられています。

二番 平家が源氏に追われて都落ちする際、平忠度(ただ
のり)は引き返して来て自作の歌集を師匠(藤原俊成)に託
すほど歌の道に心を残していました。源氏との合戦で討た
れたとき、箙(えびら 矢を入れる武具)に歌が残されていました。

「行き暮れて 木の下したかげを宿とせば 花や今宵の 主
(あるじ)ならまし」

         御代替りの儀式

         即位の礼(一)

一 剣璽等(けんじとう)承継の儀

 天皇陛下が御位につかれることを「即位」といいます。皇位につかれた陛下は「三種の神器」をはじめとした皇室に由緒ある品々や、天皇陛下の印である「御璽(ぎょじ)」、日本国の印である「国璽(こくじ)」を承継されます。

 「三種の神器」とは、歴代天皇に皇位のしるしとして承継されてきた八咫鏡(やたのかがみ)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のことです。天叢雲剣は別名草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれます。
 これらの品々は、天照大御神が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授け、尊(みこと)はこれらを捧持して天下ったと伝承されています。

二 賢所の儀・皇霊殿神殿に奉告の儀
 「剣璽」が承継されるのと時を同じくして、宮中三殿では、新帝が御位につかれた旨を天照大御神(賢所)、歴代天皇と皇族の御霊(皇霊殿)、天神地祇(神殿)に奉告されます。

三 即位後朝見の儀
 その後、皇居では「即位後朝見の儀」が執り行われ、陛下は内閣総理大臣ほか三権の長、地方自治体の代表などを御前に召され、皇位につかれたことを宣言されます。 

             (神社本庁編『御代替り』より) 


令和元年5月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    令和元年5月(皐月)
  
 新しい令和の時代の幕開けです。まことにお目出度い限りです。 美しい自然に囲まれ、平和な暮らしができる時代あってほしいと切に願います。
       素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
                  童謡・唱歌シリーズ

青葉茂れる桜井の(桜井の訣別)

  詞 落合直文   曲 奥山朝恭 (明治三十二年)
一、       青葉しげれる桜井の 里のわたりの夕まぐれ
木(こ)の下かげに駒(こま)とめて 世の行く末をつくづくと
しのぶ鎧(よろい)の袖の上(え)に 散るは涙かはた露か

二、 正成(まさしげ)涙をうちはらい 
わが子正行(まさつら)呼び寄せて

父は兵庫におもむかん かなたの浦にて討ち死にせん
汝(いまし)はここまで来(き)つれども 
とくとく帰れふるさとへ

三、 父上いかにのたもうも 見捨てまつりてわれひとり
いかで帰らん帰られん この正行(まさつら)は年こそは
いまだ若けれもろともに 
御供(おんとも)仕(つか)えん死出の旅

 楠公(楠 正成)と嫡男(楠 正行)の桜井の駅(しゅくば)
での別れの情景を描いた歌です。
 「桜井」は大阪府北部の島本町にあった宿場のことです。JR
島本駅近くの跡公園に「楠公親子別れ」の像が立っています。

             即位礼の儀式

即位礼というは、皇太子殿下が天皇陛下の位につかれる一連の儀式をいいます。その儀式には次のようなものが有ります。

五月一日   「剣璽(けんじ)等承継の儀」 新天皇が、三権の長や閣僚などが参列する中、側近の侍従が新天皇の前に剣璽(三種の神器の草薙の剣と八尺瓊勾玉)及び御璽(天皇の印)と国璽(日本国の印)を置き、皇位の承継を明らかにします。
  「即位後朝見の儀」 続いて新天皇が初めて国民の代表と会い、お言葉を述べられます。

五月四日   「一般参賀」
 新天皇・皇后両陛下が宮殿のベランダにお立ちになり、一般の前に初めてお姿をみせられます。

十月二十二日 「即位礼正殿の儀」

  天皇陛下が、その即位を国内外の代表者の前で即位を宣言される儀式です。儀式の執り行われる皇居松の間の中央に据えられた高御座(たかみくら)に天皇陛下が昇られ、その脇に据えられた御帳台(みちょうだい)に皇后陛下が昇られます。
 このとき天皇陛下は黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という天皇だけが着用される最高の礼装をお召しになり、皇后陛下は十二単(じゅうにひとえ)をお召しになります。
 その前で内閣総理大臣が御祝いの言葉を奏上するとともに万歳を三唱します。

令和元年6月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    令和元年6月(水無月)
  
  つい先日お正月を迎えたような気がしている間にもう半年。この間、犯したかも知れない過ち、触れたかもしれない穢れを祓い清めて、残りの半年を息災に過ごせるよう夏越しの祓え(630日)を受けましょう。 
   素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
        童謡・唱歌シリーズ

思い出  (久しき昔)

  詞 古関吉雄  曲 ベイリー (詞 昭和二十二年)

一垣に赤い花咲く   いつかのあの家

 夢にかえるその庭  はるかな昔

 鳥のうた木々めぐり そよ風に花ゆらぐ

 なつかしい思い出よ はるかな昔

二白い雲うかんでた  いつかのあの丘

 かけおりた草の道  はるかな昔

 あの日の歌うたえば 思い出す青い空

 なつかしいあの丘よ はるかな昔

※「語れ愛(め)でし真心 久しき昔の」という歌詞でご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

        御代替りの儀式

     斎田点定(さいでんてんてい)の儀

  「斎田点定」というのは、 大嘗祭(十一月十四日、十五日)において、神々に新穀(その年に収穫された米)をお供えするための神聖な田(斎田)を全国の二か所に定める儀式のことです。二か所の斎田はそれぞれ「悠紀田(ゆきでん)」、「主基田(すきでん)」と呼ばれます。

 さる五月十三日に宮中において、亀甲を焼き、その焼け方によって神意を伺う「亀卜(きぼく)」がおこなわれました。

 その結果、悠紀田、主基田を設けるべき都道府県(悠紀地方、主基地方)として、悠紀地方が栃木県、主基地方が京都府に決定されました。

 その後、両地方の中からそれぞれ「斎田」が選ばれます。斎田の所有者は「大田主(おおたぬし)」とよばれ、全国の代表として稲の生育、収穫、献納など重要な役割を担います。

 

 

 


令和元年7月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    令和元年7月(文月)
  
  梅雨入りが遅れていますが、雨の少ないのもまた心配なことです。雨も風も多過ぎても困りますが、少な過ぎても困ったものです。どちらも「ほどほどに」と祈らずにおれません。
   素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
        童謡・唱歌シリーズ
       
    故郷(ふるさと)
        詞 高野辰之  曲 岡野貞一
      
             (大正三年)

一、      兎追いし かの山

小鮒(こぶな)釣りし かの川

夢は今も めぐりて

忘れがたき 故郷(ふるさと) 

二、如何(いか)にいます 父母

  恙(つつが)なしや 友がき

  雨に風に つけても

  思いいずる 故郷(ふるさと)

三、 こころざしを はたして

いつの日にか 帰らん

山は青き 故郷(ふるさと)

水は清き 故郷(ふるさと)

        御代替りの儀式

     高御座(たかみくら)と

御帳台(みちょうだい)

 「高御座」は奈良時代以来、朝廷で重要な儀式が行われる時に天皇陛下が登られる御座(ぎょざ)のことです。皇后陛下が登られる御座は「御帳台」といいます。少し小ぶりになっています。

 十月二十二日に行われる「即位礼正殿の儀」において、天皇・皇后両陛下はそれぞれ高御座と御帳台に登られ、天皇陛下が全国の国民及び諸外国にその即位を高らかに宣明されます。

   

 

 

 

令和元年8月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    令和元年8月(葉月)
  
  ようやく日の光が満ち満ちる季節になりました。これまでしっかり蓄えた地面の水分と、待ちに待った日の光とに恵まれて農作物が一斉に生長しています。
   素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
        童謡・唱歌シリーズ
       
   里の秋    詞 斎藤信夫  曲 海沼 実
一、       静かな 静かな 里の秋

お背戸に木の実の 落ちる夜は

ああ 母さんとただ二人

栗の実煮てます いろりばた 

二、       明るい 明るい 星の空

鳴き鳴き夜鴨(よがも)の渡る夜は

  ああ 父さんのあの笑顔

  栗のみ食べては 思い出す 

三、       さよなら さよなら椰子(やし)の島

お舟にゆられて 帰られる

ああ 父さんよ ご無事でと

今夜も 母さんと 祈ります

        御代替りの儀式

斎田抜穂(さいでんぬきほ)の儀  

斎田は、十一月に行われる大嘗祭(だいじょうさい)で使用される新穀(新米)を栽培する水田のことです。その斎田を設ける地方として、東日本の地(悠紀地方)として栃木県、西日本の地(主基地方)として京都府が既に決定されています。
 両地方の中から選ばれた「斎田」(未公表)において、稲穂が稔ると、「斎田抜穂の儀」が行われます。これは、天皇陛下が大嘗祭にいてお自ら天照大御神にお供えする米を収穫する大切な儀式です。
 当日、斎田に設けられた斎場では、天皇陛下より遣わされた抜穂使が祝詞(のりと)を奏上した後、大田主(斎田の所有者)が古例に従い抜穂行事を行います。
  

令和元年9月参拝記念

    今月のごあいさつ
  
    令和元年9月(長月)
  
   夏の終わりを告げる長雨が続くと、境内の雑草が元気を取り戻しはびこります。雨に妨げられ草取り作業ができないスキを狙われているようです。       
   素盞嗚尊神社(江坂神社) 宮司 多田勝利
        童謡・唱歌シリーズ
    野 菊   石森延男  曲 下総皖一 

一、       遠い山から 吹いて来る

小寒い風に  ゆれながら

けだかく 清くにおう花

きれいな野菊 うす紫よ 

二、       秋の日差しを 浴びて飛ぶ

とんぼをかろく 休ませて

静かに咲いた 野辺の花

やさしい野菊 うす紫よ 

三、       霜がおりても 負けないで

野山や山に 群れて咲き

秋の名残を 惜しむ花

あかるい野菊 うす紫よ     

        御代替りの儀式   

 即位礼 十月二十二日(火)

即位礼は、皇位につかれた天皇陛下が高御座(たかみくら)に登られ、国民、諸外国に対しその即位を高らかに宣明(せんめい。宣言して明らかにすること)し、国民や諸外国の代表がそれを寿ぐ儀式のことです。

 天皇陛下は黄櫨染御袍(ころぜんのごほう)の
御束帯(おんそくたい)をお召しになられ、国民の
代表である内閣総理大臣を前にして即位に際しての
おことばを述べられます。
総理大臣は陛下へ御祝の言葉を奏上するとともに、万歳を三唱し、国民挙げて陛下の御即位を奉祝します。

   

 

 

 

令和元年10月参拝記念

    今月のごあいさつ
    令和元年10月(神無月)
 つい先日、春の新芽に燃え立つ木々の緑を見たように思うのに、早くも落葉の装いに急ぐ木々もみられるようになって、おやおや気の早いことでといいたくなるような季節の変わり目を迎えています。
 素盞嗚尊神社(江坂神社)
         宮司 多田勝利

    
  
 
        童謡・唱歌シリーズ
        村 祭     作詞・作曲者不詳

 一、村の鎮守(ちんじゅ)の神様の 今日はめでたい 御祭日(おまつりび)
 ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ
 朝から聞こえる 笛太鼓

 二、年も豊年満作で 村は総出の 大祭(おおまつり)   ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ  夜まで賑う 宮の森

 三、治(おさ)まる御代に 神様のめぐみ仰ぐや 村祭

  ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ 聞いても心が 勇みたつ

        御代替りの儀式

 大嘗祭 (だいじょうさい)
          十一月十四日・十五日
 

 毎年秋、天皇陛下は、その年の新穀を天照大御神をはじめ、神々にお供えし感謝を捧げる「新嘗祭(にいなめさい)」を宮中で御斎行になります。なかでも、陛下が御即位後初めて行われる新嘗祭が「大嘗祭」です。
 大嘗祭は、天皇御一代に一度行われる祭祀で、御位につかれるうえで不可欠なものであり、数ある祭祀の中で最高の重儀とされています。
 大嘗祭は古代の工法で簡素に建てられた大嘗宮において、 十一月十四日から十五日にわたる深夜に陛下ご自身で御斎行になります。 陛下は米をはじめ様々な神饌をお供えになり、その神饌を御自身もお召しになります。

    

 

令和元年11月参拝記念

    今月のごあいさつ
    令和元年11月(霜月)
ようやく秋らしい晴天が続くようになってきましたが、台風の被災地の様子には心が痛みます。この国が背負った酷い運命です。皆が心を寄せ合って克服していくしかありません。
 素盞嗚尊神社(江坂神社)
         宮司 多田勝利

    
  
 
        童謡・唱歌シリーズ
       故郷を離るる歌 

詞 吉丸一昌  曲 ドイツ民謡

一、       園(その)の小百合 撫子(なでしこ) 垣根の千種  

今日は汝(なれ)をながむる最終(おわり)の日なり

思えば涙 膝をひたす 

さらば故郷(ふるさと) さらば故郷 

さらば故郷 故郷さらば

二、       つくし摘(つ)みし岡辺よ 社(やしろ)の森よ

小鮒(こぶな)釣りし小川よ 柳の土手よ

さらば故郷(ふるさと) さらば故郷 

さらば故郷 故郷さらば

        御代替りの儀式

 天照大御神のお諭(さと)し

天照大御神は、そのお孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を地上界(日本の国)に遣わせるに際して(天孫降臨)、三つのお諭し(三大神勅)を与えられました。

(その一) 
 
日本の国は私の子孫が治めるべき国である。行ってその国を治めなさい。私の子孫としての地位(皇位)は、天地とともに続くであろう。

(その二)
 (鏡を含む三種の神器を与え)この鏡を私と思って同じ御殿の中でお祀りしなさい。

(その三)
 (天照大御神がお作りになった稲穂を授けて)この稲を栽培して国民(くにたみ)の糧(かて)としなさい。

 こうして、地上界(日本)においては、ニニギノミコトの子孫である代々の天皇が三種の神器を受け継いでこの国を治められ、鏡を伊勢の神宮に大切にお祀りされています。国民はお米を頂き飢えることがありません。 
 今日の我が国の繁栄は天照大御神の神勅に遡る長い歴史の上に築かれています。まことに、有り難いことです。

 


令和元年12月参拝記念

    今月のごあいさつ
    令和元年12月(師走)

月日がどんどん過ぎていくのが実感される時節です。そして、過ぎ去った日々を懐かしむ間もなく、新年がもうすぐやって来ます。
 素盞嗚尊神社(江坂神社)
         宮司 多田勝利

    

  
 
            童謡・唱歌シリーズ

         田舎の冬

          詞 不詳    曲 島崎赤太郎                    (昭和六年)

1 ましろにおく霜 峰の雪
  しずかにさめくる 村の朝
  ほういほい ほういほい むら雀
  かり田のかかしに ひの光

2 ひなたにつづるは 古ごろも
  軒にはたるひの とくる音
  ほういほい ほういほい かん烏
  門辺の枝には 柿二つ

3 いろりにほだたく 夕けむり
  枯野に風立ち 日のくるる
  ほういほい ほういほい 渡り鳥
  鎮守
(ちんじゅ)の林に 宿かさん
    

         むら雀 …群れている雀

         たるひ …垂氷(つらら)

         とくる音…とける音

         かん烏 …寒烏

         ほだ   …たきぎ       

        神宮大麻(たいま)と氏神様のお神札(ふだ)

 神宮大麻は、伊勢の神宮のお神札(ふだ)です。神宮→神社本庁→大阪府神社庁→第二支部→当神社へと順に丁寧に受け渡されて到着しました。当神社では、神宮大麻と氏神様のお神札(ふだ)をそれぞれ十二月三日以降にお(わか)ちできます。ていねいにお祀りして、毎朝手を合わす習慣は、大切にしたいわが国の美風です。
 毎年歳末には取り替えて、ご神威のよみがえりをはかり、新年を迎えましょう。古いお神札は神社に返納して下さい。一月十五日のどんど祭でお焚き上げします。

 令和二年が皆様にとって良い年でありますように。