お役立ち情報 Q&A 

Q1:ご祈祷を受ける場合のお包(赤白ののし袋)には、何と書けばよいのでしょうか。

 「玉串料」または「初穂料」と書き、その下にご祈祷を受ける方のご氏名を書きます。
 
 玉串料は神前にお供えする玉串にちなんだものです。初穂料はその年に収穫した稲(初穂)を神前にお供えしたことからきています。
 神前にお供えするものですから、金額をあらかじめ決めておくものではありませんが、神社の管理上、また参拝される方の不便も考え、決めさせていただております
。ただし、ご祈祷の内容に応じて金額が異なりますので、神社にお問い合わせください。
 神前にお供えするものですから、「御祈祷料」とか「お礼」とは書きません。また、手数料ではありませんので、現金を裸のまま納められるのはいかがかと存じます。

Q2:お米、お酒、その他の品物(神饌物)をお供えする場合は、どのように包装し、どのように書けばよいのでしょうか。
 

 
A:「奉献」「奉納」「御神前」などとと書きます。
 
神前に、お米、お酒、その他の品物をお供えする場合は、包紙のうえに赤白ののし紙をはり、「奉献」「奉納」「御神前」などと書き、その下に奉納される方のご氏名を書きます。

Q3: そちらの神社名は何と読むのでしょうか?「素盞嗚尊神社」と書いたり「素盞烏尊神社」と書いたりしているようですが。

 A: 「素盞嗚神社」「素盞烏尊神社」は、どちらも 「すさのおのみこと神社」または「すさのをのみこと神社」と読みます。

  「すさのおのみこと」は、わが国の古い歴史書である「日本書記」や「古事記」に書かれた神話において、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟の荒ぶる神として登場し、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治なさった勇猛な神様として有名です。素盞嗚尊、素盞烏尊、素戔嗚尊、須佐之男命などと表記されます。この神社では「素盞嗚尊」と書くことにしていますが、どう読むのですか、とよく尋ねられます。私は、歴史的な文字の読み方についての専門家でもなんでもありませんが、次のように考えています。
 
 「素盞嗚(すさのを)」が神の御名で「尊(みこと)」は神につける尊称です。読むときは「素盞嗚」と「尊」との間に「の」を補って「素盞嗚の尊」と読む習慣があります。「素盞嗚」の個々の漢字に意味はなく、漢字がわが国にもたらされるより前に、人々が呼んでいた神の御名を漢字の「音」を借りて表したものです。「素」の音は「素顔」などの「す」、「盞」は「戔」「棧」などと同じ音をもった「さん」、「嗚」または「烏」の音は「を」ですから、古くは「すさんをのみこと」と発音していたのではないかと推察されます。
 
 この神様は、複雑なご神格(神としての性格)をお持ちですが、その中の荒々しくすさんだ男神というご神格にもとづいて、もともとは「すさむ男(を)」の神、即ち「すさんをのみこと」と呼ばれ、「む」が「ん」に変化して「すさんをのみこと」と呼ばれ「素盞嗚尊」の漢字があてられたのではないかと思われます。読み方はさらに「ん」が「の」に変化して現在の「すさのをのみこと」になったと、少々苦しいところもありますが、私はそう考えています。
 
 現代仮名遣いによると「を」は「お」と書くべきですが、前記のように「嗚」または「烏」の音は「を」ですから、旧仮名遣いの時代は「を」が使用されていました。このようなことから、神社名をは仮名書きするときは、「すさのをのみこと」と書くことにしています。漢字で書くときは、以前は「素盞烏尊神社」と書いていましたが、宗教法人としての登記名が「素盞嗚尊神社」となっているので、こちらの方を正式なものとしています。「素盞烏尊神社」でも間違いではありません。しかし、「素盞尊神社」と書くことはありません。

 表参道の鳥居と標柱 扁額  「感神院」に関する添書  
鳥居と標柱 扁額 添書  



Q4:そちらの神社は「感神宮」と呼ばれることもあるようですが、なぜですか。

  A:表参道の鳥居に「感神宮」と大書した立派な額(上の写真)がかっていることから、そう呼ばれることがあります。

  この額字は昔(明治時代前)は「感神院」とありました。この神社のご神号として、正徳3年(1718年)、伏見宮邦永親王(1676〜1726)のご尊筆による「感神院」を賜ったことが氏子中の旧家に保存されている古文書に記されています(上の写真)。額の細工は、大坂金田町(現在の大阪市中央区博労町あたり)の「錺屋 五左衛門」によるとの銘があります。
 その後、明治初年の神仏判然令(分離令)により「院」の文字を「宮」に変えました。もとの「院」の文字(鋳物製)は、社務所に保管しています。「感神院」は、京都祇園の八坂神社の古い社号です。八坂神社はこの神社と同じご祭神(素盞嗚尊)をお祀りする有名な神社です。ご祭神の共通するところから、この社号を神号としていただいたのではなかろうかと思います。

Q5; 玉串の捧げ方を教えて下さい

  A: ご祈祷や地鎮祭などの神事おいては、参拝する際に玉串を神前に捧げます。玉串は榊の小枝に垂紙(しで)を付けたものです。神社の方で用意しますので、参拝者が用意する必要はありません。
 拝礼とともに玉串を捧げることによって、一層な丁重な作法となります。清き真心を捧げる気持ちで参拝しましょう。


 つぎのイラストをご覧ください。神社新報社発行「むすひ」平成21年度版を拝借しました。

玉串の捧げ方


Q6:遥拝(ようはい)とはどういうことですか。

 A:いろいろな都合で神前まで進んで参拝できない場合、鳥居の前から社殿を遥かに仰ぎながら参拝することです。
   
  どこの神社でも、鳥居の前を通るときは、神社に向かって遥拝しましょう。とてもゆかしい姿です。


Q7:お人形やぬいぐるみを引き取ってもらえますか。

 A:引き取りかねます。

  愛着がある人形などをごみとして処分するのは、なかなかできませんので、神社に引き取ってもらえないかというお気持ちはわかります。神社としても処分に困ります。どうしても、とおっしゃる場合は、お申し出いただければお祓いをいたします。そのうえでご自分で処分なさってください。                                                                

Q8:喪中の場合、神社への参拝はいつまで遠慮すればよいのでしょうか。
 
 A:その期間は、忌明け後、神式では死後五十日、仏式では四十九日を目安とされればよいでしょう。

 
喪中は身内の死を悼み、行いをつつしむ期間とされ、神社への参拝も遠慮するしきたりです。その期間にやむを得ず、神社に参拝するときは、神社にお申し出ください。清め祓いを行ったうえで、参拝していただきます。


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