ご祭神とご神徳  
  

 本殿にお祀りしている神様  本殿 (吹田市指定有形文化財)
主祭神   素盞嗚尊(すさのをのみこと)
相殿神   天照大御神(あまてらすおおみかみ)
相殿神   誉田別尊(ほむたわけのみこと、応神天皇の別名、八幡 大神とも呼ばれる。)          

ご神徳
 三柱のご祭神によって、次のご神徳を授かると言い伝えられています。
 ◆ 庶民守護 (人々を災厄から守り、家に幸せをもたらす。)
 ◆ 疫病祓除 (はやり病を防ぎ、人々を病気から守る。)
 ◆ 尚武護国 (武をたっとぶ気風を育み、国を守る。)
 ◆ 旱魃救済 (日照りに慈雨をもたらし、人々を救う。)
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 末社(岩本稲荷社)にお祀りしている神様          お社                 稲荷祭りの様子
 ☆宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

 ご神徳
 ◆商売繁盛、五穀豊穣、家内安全
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 主祭神について  相殿神について
  主祭神の素盞嗚尊様は、素盞烏尊、素戔嗚尊、須佐之男命とも表記されることがありますが、そのどれも正しい表記であり、どれが正しくどれが間違いというものではありません。当神社では、古くは「素盞烏尊」と表記していましたが、宗教法人登録上は「素盞嗚尊神社」となっていることと合わせるため、現在はご祭神の御名、神社名はどちらも「素盞嗚尊」を正式な表記としています。

 素盞嗚尊様のご事跡について簡潔にまとめたものとして、「広辞苑」に記された解説が簡潔ですから、これをご紹介します。
 「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神の弟。凶暴をもって天の岩屋戸の変を起こし、根の国に流され、出雲で八岐大蛇(やまたのおろち)を斬って天叢剣(あめのむらくものつるぎ)を得、天照大神に奉献。また、新羅(しらぎ)に渡って船材の樹木を持帰り、植林の道を教えたという。」
 
 上記の解説に、「古事記」に記された次のことを付け加えたいと思います。

 出雲で八岐大蛇と戦ったのは、高天原で犯した大罪に対する大きなつぐないでした。そのつぐないを果たしたことで、天叢剣(またの名を「草なぎの剣」といいます。)を天照大神に献上することが許され、みずからは、大蛇から救った櫛名田姫(くしなだひめ)を娶り、「ああ、自分の心はすがすがしい。」とおっしゃいました。清らかな気持ちにもどったのち、櫛名田姫との間で、たくさんの神々をお生になりました。

  素盞嗚尊様が、当神社で祀られるようになったいきさつは、古いことなので定かではありません。もう少し詳しいことは「神社の由緒・歴史」の項をお読みください。

  「相殿神(あいどのしん、あいどののかみ)」というのは、主祭神と同じ社殿にお祀りした他の祭神をいいます。天照大御神様と誉田別尊様を相殿神としてお祀りするようになったいきさつも、主祭神と同様に、古いことなのでよく分りません。
 天照大御神様は、皇室のご先祖神として伊勢神宮に祀られ、わが国の最も高い地位にいらっしゃる最も貴い神様です。また誉田別尊様は八幡大神として全国的に広く祀られ、鎮護国家、庶民守護に霊験ある神様です。
末社(岩本稲荷社)のご祭神について 
 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、お稲荷さまとしてよく知られている神様です。京都の伏見稲荷大社の稲荷山にご鎮座の「岩本稲荷」のご分霊をいただてお祀りしたのが、この末社の始まりと言い伝えられています。
 この神様は、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全のご神徳があるとして、全国的に広くお祀りされています。
 この末社は、氏子中の「岩本講」という講組織によって支えられています。岩本講の講員は、先祖代々受け継いで、現在に至っています。 

                            

 岩本講の御紹介 
  「講」というのは、もともと仏教に起源をもち、仏典や教義を講ずることから、その集会や集まる人々の組織を講と呼ぶようになりました。江坂には、古くから、「岩本講」と呼ばれる稲荷講があります。その他に「八幡講」があり、以前には「伊勢講」もありました。山岳信仰的な「大峰講」、仏教的な「観音講」や「地蔵講」もあります。これらの講は、いずれも神社やお寺に属しない独自の組織として先祖代々受け継がれています。

 「岩本講」は、当神社の末社さまの「岩本稲荷社」を護持し、稲荷信仰に基づいて商売繁盛、家内安全を願う講員の集まりです。現在十三人の講員によって構成され、毎年旧暦初午の日を選んで稲荷祭を催しています。また、お社の修復などに費用を出し合っています。屋根の葺き替え、塗り直しなどの大きな修復を必要の都度行っています。

この講を「岩本講」と呼び、お社(やしろ)を「岩本稲荷社」と称えるのは、先人からの言い伝えによれば、京都の伏見稲荷大社の岩本稲荷さまから分け御霊(みたま)をいただてお祀りしたのが始まりだからということです。

 岩本稲荷さまは、伏見稲荷大社のお山(稲荷山)の中腹、新池のほとりに沿って鎮座する無数の磐座の中に「岩本稲荷大明神」としてお祀りされています。  


 
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